旅する楽園・海座工房

怪獣、猛獣、草食獣、猛禽類、爬虫類、昆虫、様々な生物がひしめき合う水辺の様な器を作っている。楽園の器だ。そして楽園は旅をする。

上京のおりによく訪れる下北沢のヴィンテージショップ『Time Machine』。様々な時代の個性的な照明器具が揃う店だ。その日は、ポーランドで買い付けたベークライト素材のデスクランプが到着したばかり。レジ周りの空きスペースに無雑作に置かれていた。 東欧…

キリマンジャロの麓に広がる大平原に、夢見るような珈琲豆の雨が降る。 そんなことはおかまい無しの弱肉強食 図 幸福と不幸、美と醜悪、慈愛と無慈悲、信頼と裏切り、平穏と厄災、富裕と貧困 世界の清濁併せ呑む スープマグ 工芸ブログランキング参加中。是…

主に美術書や写真集を出版している京都の光村推古書院。4月27日発行の『東京うつわさんぽ』に自作品掲載。嬉しいのは、若い作家達との共載。好きな渋谷で例えると、NHKホール公開ライブの『うたコン』で懐メロ歌うより、『今』であり続けたいならクラブク…

モンクのアルバム名をサブタイトルとした伊豆高原ジャズカフェ・バターノートでの作品展初日。ある男性が訪れた。伊東とイタリアを仕事で往き来しながら、伊豆高原にはピアノを弾きにやってくる、店の常連。DM作品の Oasis Piano Skull を眺めながら、ローマ…

サブタイトルの『Misterioso』 セロニアス・モンクのアルバム名から拝借。意味は『神秘的な』 洋楽好きだがジャズでは新参者。モンクを語るのはまだ早い。 村上春樹はこう表現する。『モンクの音楽は頑固で優しく、知的に偏屈で、理由はよくわからないけれど…

銀閣寺へと向かう参道を左へ曲がった路地奥に、数奇屋造りの古民家がある。格子戸をガラリと開けて遠慮は無用で廊下へ上がると、そこは美の物の怪達が鎮座する異形の世界。その部屋のどこかに、現代陶を世界へ繋ぐWebトンネルが在る。日本の焼物をこよなく愛…

世田谷・南烏山のマンションの一室にある『ガレリア・時のしずく』にて三人展。多人数のグループ展参加はあるが、三人展は記憶がない。後輩の大川君つながりで、オーナーの大坂さんと知り合い、彼女の配慮で今回の展となった。独立し、工房を開いて26年。一…

リビングルームを万華鏡に例える。ダンシングベアのデスクランプ。古いスプレーの先っぽ。友人のジュエリー作家が作ったブロンズや真鍮のオブジェ。昔のアイロン置き台だったつぶれたアイアンプレート。樹脂でできた白いバラ。アンティークの真鍮製顔型お守…

年末・年始を控え、六本木ヒルズ・アート&デザインストアへMatch Box Plateや豆皿、盃などを納品。さらに、先日海外へ旅立った置物・ロボットの後釜として置物・怪獣を持参。大都市・東京は、魅力ある『モノ』達が棲息する危険な楽園だ。シマウマの幸福は、…

所沢・ファルマにての今年最後の個展終了。劇団風の名を冠した『海座工房』から生み出される作品達は役者でもある。旅のように巡るギャラリーの数々は芝居小屋。凛として時にシニカルな主役達。そして悪役と道化や物の怪。愛すべきブラックな脇役連中。それ…

所沢、Cafe Galleryファルマにて2回目の作品展。クリスマスや正月を控えた展なので『めでたいもの』を中心に、となる。このDM作品とは別に、僕の作るものには、ブラックな要素を併せ持つ吉祥柄がよく登場する。この柄は、長寿・繁栄・安寧などの象徴である…

息子には、少しばかり年の離れたネパールを愛する友人がいた。彼に案内されたスピリチュアルな世界を、息子は大いに楽しむ。やがて、扉を閉め、外から眺める余裕ができた。だからこそ彼は、アトリエを託したのだ。その片隅を照らしていたペンダントランプを…

リゾート地というわけでもないが、千葉の久留里周辺は外観、内装共に本気モードのこだわりカフェが点在するエリアだ。素朴な古民家カフェギャラリー郷里は、久留里城址の下、街道沿いの少々寂れた街を抜けた田園地帯にある。DMはこちらで作る条件なので、毎…

個展も無事終了。オルタナティヴでインディーズな作家と自負しているだけに、本来居心地が良い場所はギャラリー。百貨店の美術画廊を訪れる人々は、コンサバティブでメジャー系の作品を好む傾向がある。つまりアウェーなのだが、そこでプレイすることができ…

学生時代、生粋の浜っ子である友人に案内され米軍ハウスを通り抜けたことがある。 『FENCEの向こうのアメリカ』は柳ジョージの歌。伊豆育ちの僕にとって、わずかな時間の囲まれた異国体験は『TVの向こう側』のようなもの。ハッピーなアメリカのホームドラマ…

2003年、都美術館で開催『大英博物館の至宝展』にて限定販売された『ルイス島のチェス駒』 あの頃、美術品レプリカやフィギュア製作で知られる海洋堂の、秋葉原・ラジオ会館内直営店にはよく出入りしていたが、チェス駒は至宝展のみ。さらには会場内にて販売…

仕事三昧の高原の日々。久々街へ下りた。車窓越しにチラリと視界に入った照明器具が気になり、引き返す。いつもながらリサイクルショップは、魅惑の秘境。奥地に分け入り、テーブルの上に置かれていたランプのミッドセンチュリーなデザインが気に入り持ち帰…

道具とは、楽園へ誘う変換装置のようなもの。 先日、GONESH の INCENSE を焚くために香立を作った。材料は、海岸で手に入れた流木と鉛、銅の薄板、赤いアクリル板を使う。以前、教会で購入した十字架のペンダントヘッドを取り付け完成。1時間程度で出来上が…

伊豆・白浜の骨董屋で見つけたメキシコのエキパルチェア。初めて現物を目にしたのは、90年代・世田谷環八沿いにあった『GALLUP』にて。かつて民芸の作家達が、好んで設えていた椅子でもある。和物の道具類が溢れかえる田舎の骨董屋で、異質な存在感を放っ…

六本木ヒルズにあるミュージアムショップ、アート&デザインストアに常設作品を納品。+その一画で行われるミニ企画・蚊遣り展にも昨年に続き出品。前回は、三匹の蚊遣り豚野郎を制作。おかげさまで二匹は横浜と秋田で飼育されている。今回は、蚊遣りにもな…

箱根のポーラ美術館・ミュージアムショップに4月以来の納品。避暑地の美術館として最も賑わうこれからの季節に向けて、備えは万全にしておきたいものだ。現在開催中の企画展『modern Beauty展』は、『つかのまの美=ファッション』から永遠を見出す『近代の…

ディープ下北沢のメキシコ雑貨店・nifu nifaで出会った、天使が刻まれたランプ。店主曰く、樹脂素材が主流の今、ガラスものは珍しいとか。クリアな無垢のフォルムが、赤・青・紫と点滅する様は、神聖と世俗の混交。迷える人心を導く宗教の輝きとは、このよう…

以前、盃用の箱を作るために、海岸に打ち上げられた板材を集めていたことがある。下田・白浜にて砂に埋もれながらも主張していたその板材の朽ち加減は、跪くほどに荘厳。時を経て、壁掛け棚として蘇る。 カーネリアンを組み込んだ鉛板と9世紀、イスラム・ガ…

各ショップで定番人気アイテムの豆皿。在庫充実のために仕事をするのは味気ない。そこで過去4回『豆皿百趣』タイトルで、主にカフェの壁面を使った展を企画してきた。今回は そごう千葉。百貨店では初。年々柄の種類は増えていくが、安定して実力を発揮する…

西荻窪のアンティークショップ・North Westで出会ったビンテージデスクランプ。材質は陶磁器。ミッドセンチュリーなフォルムと、その中心に腰掛ける黒人女性の組み合わせは、エキゾでエキセントリック。そこを意図したデザインは、僕の手法と共通する。朽ち…

同業の友人の勧めで昨年久方ぶりに公募展出品。伝統工芸の作家達が中心となり立ち上がった『陶美展』。縁のない世界だが、ステージは日本橋高島屋。無所属OKにつられ、退屈な現状に比較という刺激を求めて参加。単発では意味がないので今年も出品。絶賛開催…

年に数回納品する六本木ヒルズ・アート&デザインストアへ、定番人気の豆皿を含めたオブジェ、器など10数点を抱えてゴールデンウィーク只中に上京。発送もあるが、通常は直接手渡し。荷を開いた時のフロアマネージャーやスタッフの表情、その後の会話は、鮮…

父が大昔に浅草辺りで購入した節句人形一式を、初孫誕生の勢いで物置から引っ張り出したのは3年前。パーツの多さに閉口し、翌年から挫折。今年は、リビングに場所を探し2ヶ所。自分のために。 工芸ブログランキング参加中。是非クリックを! [http://]

ギャラリー空間は、作家の内宇宙を再現する。ここを訪れるエイリアン達の反応は様々。魅了。愉しむ。驚き。戸惑い。逃げ出すものも当然いる。どんな形であれ重要なのは、それぞれの内宇宙でセラミック・スペース・オペラの続きが演じられること。僕の中では…

1950年代ユニバーサル・スタジオSF映画のポスターっぽいDMを作ってくれと次男に依頼。宇宙大冒険活劇の主要キャストは、やはりインナー宇宙を駆け巡る器系の住人達になるのだが、子供の頃から悪役キャラに魅かれてきた作者としては、舌先で『盃人』を弄ぶ有…