ジュエリー作家・城戸依子さんとの出会いは90年代、銀座のギャラリーでの二人展。
京町家育ちの彼女は、その間取りそのもの。
慎ましい間口の向こうに、奥深で陰影濃くずしりと重い内面を抱えていた。
そんな彼女が生み出したブロンズの小さなオブジェ達は、作家人生の苦楽から搾り出された雫。
幸いにも、限りある一滴を受け止めることができていたのだ。
天に感謝、黙礼。
城戸さんにとって大切な居場所だったからこそ勧めてくれた所沢・カフェギャラリー「ファルマ・forma 」での雫の様な小品展。
在廊日、13.14.15.16