志村観行・旅する楽園・海座工房/blog &HP

contact •shimura-umiza@rx.tnc.ne.jp•怪獣、猛獣、草食獣、猛禽類、爬虫類、昆虫、様々な生物がひしめき合う水辺の様な器を作っている。楽園の器だ。そして楽園は旅をする。

小さな城下町、久留里の街道はずれに広がる田園。その先にある古民家カフェ&ギャラリー郷里の店主夫妻とは長い付き合い。父君が脱サラして開いたカフェも21年目を迎える。店舗、ギャラリーに体験工房、家具や内装に意匠を凝らし、家族や仲間と作り上げてきた。一方で、進化し続ける千葉カフェ・スタイルも直視。雑誌で度々紹介されるのは必然であるが、慌てず騒がず、多肉植物のように『ジワリ』と変化するその姿勢は、店の落ち着きとして体現されている。

親子2代に渡る時間の中で、美しく均等に堆積した客層は、実に眺めの良い景色。

店主夫妻の素敵にデザインされた人間性の賜物である。

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南青山にある小原流・東京支部に、昨年依頼を受けた花器4点を納品。

僕の器は饒舌である。それでも花との会話が成り立つことに満足。もっとも、語り合う内容についてはあまり関心はない。

そういえば、流派は忘れたが90年代に、ある華道家が掛花入を購入してくれた。カラフルな作品である。どんな花を活けるのか尋ねると『これを花として活かします。』

陶芸家としてスタート間もない頃の話。

自身が活かされる心持ちになったことを憶えている。

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エミール・ガレ 自然の蒐集 展』開催中の箱根・ポーラ美術館・ミュージアムショップに常設補充の納品。美術館のカラーもあり、ワルキャラのスカルやメッセージ性があるカタカナなどの文字入り柄はNG。ということで、ギリギリも含めた優等生キャラを選ぶことになる。しかし、いたるところでブラックコメディが演じられているこの世界。優等生のマスクであろうと、外せば誰もが善悪見分けのつかないスカル顔。

必要になるのは、眼窩の暗闇に表れる情動を理解する感受性なのだ。

そういえば『黄金バット』が高らかに潔く笑いながら悪人を倒し続けたことを思い出した。

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フランスの作家、ジュール・ヴェルヌの空想科学小説『海底二万里』は子供の頃の愛読書。過去の読書体験は、デザインに反映されることがある。

潜水艦ノーチラス号を襲う巨大タコやマッコウクジラとの攻防が、曖昧な記憶の中で混ざり合い、いつの間にか大王イカとクジラの戦いになっていた。

京都・Robert Yellin Yakimono Gallery を通じてイタリアの男性がFBで観た海洋冒険バケツマグを3点オーダー。デザインを手直しして漸く出来上がり、彼の地に到着。惜しくもフランスの隣国ではあったが、示唆に富む刺激的な出会いである。

ミラノ』に住んでいる男性は『ネモ船長の末裔』だと空想すれば、北海の大渦に呑まれたノーチラス号は、僕の記憶の中で潜行を続ける。

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