在庫も少なくなり久々に森美術館ショップへ納品。
自分も手持ちがあまりなく、少数であるが仕方ない。
他所の企画展が続き、毎年開催してきたショップでの個展ができないでいるだけに常設は重要だ。
当然の如く海外客は多いが、インバウンドの恩恵などと受動的な意識は必要ない。
「ここにしかないモノ」と出会い、手に入れてハッピーになるのだからお互い様。
先日も、DECOどくろ形盃が2点海外へ。
指に刺さるような手触りの盃だが、心に刺さったらもう抜くことはできない。
京都にあるロバート・イエリン・やきものギャラリーとのお付き合いは16年になる。
自作品の理解者として重要なギャラリストであるRobert Yellin 氏が僕に希望する作品はジャパニーズ置物。ロボット、大黒天、恵比寿神、招き猫、富士山、龍、力士、他様々な日本的なるものを海外へ送り出してくれた。特にロボットは志村製作所にとって重要な輸出品となっているが、年2回の個展で優先されるのでなかなか希望に添えないのが悩ましいところ。
動くためのスイッチはなく、AI(人工知能)も搭載されないロボットの唯一の能力は、知能ある人の心を動かすこと。例えば、童心回帰的タイムスリップ機能とか。
だからスイッチはあなたの中にある。
アートギャラリー、上野・「みんなのギャラリー」にてビンテージ陶器+志村観行展
12月のKOGEI Art Fair Kanazawa 2023 から引き続き、場所を移して同企画で開催。
金沢で旅立った作品を除いて、ロボット、招き猫、大黒・恵比寿酒注器、盃2点の計5点と数は少ないが、ビンテージ陶器は個性派揃い。そして場所は魅惑的。
ディープな路地に踏み込むとリノベしたレトロな二階建て家屋が現れる。熱帯植物に囲まれたエキゾチックなブックカフェ・ROUTE BOOKS の脇を抜け、階段を上り、ドアを開けたその先は色鮮やかな珍奇植物繁る楽園だ。
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上野・みんなのギャラリー
https://www.minnanogallery.com/
2024 1/12〜27
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北九州市、RHINESのコンセプトは「あなた」と「もの」を繋ぐ「いくつもの線」
出会いから生まれる線は、もっと先のどこかへ続く。
そのラインに導かれたかの様な作品展。九州地方は初。
2020年、実店舗とオンラインをオープンしたRHINES。当時20代後半の山口氏からメールが届く。その後取り扱い開始。
2021年、森美術館ショップの個展でお会いし、その場で作品展を依頼された。
導かれたのだからサブタイトルは
「東方より、12月の西へ」
季節柄、今回、陶芸家にとってギャラリーは聖なる馬小屋。の設定で。
尊い方々がそこにおわすのだから、「ラインズ」の様に尾を引く星に導かれるままラクダに乗り、贈り物を携えた三博士、の如く西を目指す。